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Friday

オークの躯体がもつ記憶 / Antique Georgian Bible Box

200年の歳月を経た、オークのバイブルボックス。

















バイブル・ボックスとはその名の通り、聖書をいれる箱のこと。

もともとは聖書の保存や持ち運び用に作られ、鍵がかかるものが多くありましたが、やがて貴重品や日用品を収納するための小家具としても使われるようになりました。

17世紀にはとても人気となり、木製や金属製のもの、平らなものやスロープ状でそのまま書見台となるもの、彫刻が施されているもの、シンプルなもの、等々様々なパターンのものが制作されました。

19世紀には、バイブルボックスに脚をつけて、スタンド型とすることも流行しました。

例えばこちらの画像はV&A所蔵、17世紀イングランドの「BOX ON STAND」。
美術館の詳細説明には「Boarded oak 'bible' box, fitted on stand with drawer and spiral turning.」とあります。




Hertfordshireのハットフィールド・ハウス/Hatfield Houseにあったもので、1817年にHuntsman/狩猟係の妻へ結婚祝いとして贈られたものだといわれています。

用途はStud-groom/馬のお手入れ用品入れ。ハットフィールド・ハウスはその頃から(今もですが)ソールズベリー侯のカントリーハウスですので、これは侯爵夫人からの贈り物だったのかもしれません。




今回ご紹介するのは、ハットフィールドハウスのものほど豪華ではありませんが、同じくらいの歳月を重ねてきたものと思われます。

英国のディーラーによれば、「大体200年前の、バイブルボックス。」
材は英国伝統の木材、オーク。

フォルムはシンプルではありますが、モールディング周囲にはウッドビーズが廻され、さりげないこだわりを感じさせます。珍しく、内部の底周囲にもウッドビーズが廻されており、中に入れていたものが大切なものであったことを伺わせます。

天板はフラット。
きっとこの上で本を広げたり、作業台としても使っていたのかもしれません。

蓋を開ければ、2か所の小さな中間棚と、蓋の裏にはピンクッションのような布貼り部分があります。ひょっとして後年、ソーイングボックスとしてリメイクされたのかもしれません。


2世紀もの間、イングランドの家庭で様々な用途に使われてきた、オークの箱。

蝶番に添えられた革の開き止めが片方ちぎれていたり、内部の中間棚の一部が欠けていたり、多少のいたみはございますが、まだまだ収納箱としての機能は十分。

ずっしりと持ち重りがするオークの躯体は、なんとも頼りがいがあり、中に入れたものを確かに護ってくれるような気がします。

例えば貴方のもとであと数十年、そしてまた他の誰かに受け継いで数十年・・・。

バイブルボックスがもつ記憶の一部に、ぜひご参加ください。



◆England
◆推定製造年代:c.1820年頃
◆素材:オーク
◆サイズ:幅約41.5 奥行き約26.5 高さ約18.5cm (外寸)
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、多少の汚れや小傷、塗装の剥がれ、材の割れ、離れ等がみられます。
*内部、蝶番の脇にある革の開き止めは2個のうち1個しか繋がっていません。
*内部棚、2か所のうち1か所はエッジが欠けています。釘も見えていますので、ご注意をお願いいたします。
*内部、蓋内側の布貼り部分は、布に一部ほつれがございます。
*塗装は古くからの仕上げ、「ニス」ですので、熱や水に弱い塗装です。お手入れは基本乾拭き、定期的にワックスをかけてください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承のうえ、お求めください。


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。


http://toddlowrey.com/?pid=116103012


Todd Lowrey Antiques
by d+A