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Wednesday

多くの才を持つ人に贈る鴨の仕掛け杖 / Vintage Three Pieces Duck Head Walking Stick with Flask


鴨の持ち手部分を外すと、フラスコが現れる英国ヴィンテージの仕掛けステッキ。
















紳士の象徴・ステッキ。

昔の映画などで、ハットとステッキをスーツに合わせ、紳士が歩くシーンは、なんとも恰好が良く優雅にみえます。

元々、ステッキとは、王や貴族の権力の象徴としての意味合いもあったようですが、外を歩く紳士がもつ理由としては護身のため、ということも色濃くありました。

ハットが盾、ステッキが剣。

一歩家をでたのなら、紳士たるもの、いついかなる時も気を抜かないように・・ということから出来たファッションなのかもしれません。

さて、このステッキはイングランドの北部で手に入れたもの。
鴨(ダック)をモチーフにした持ち手、そして三分割できる本体を持ち、フラスコを内蔵しているのが特徴です。

鴨のモチーフの取っ手を回せば、底にバネが仕込まれたフラスコが持ち上がってくる仕組み。
フラスコは試験管のようなフォルムの樹脂製の入れ物に木の蓋がついたシンプルなものです。

このような仕掛けステッキ(仕掛け杖)はいろいろなパターンがあり、身長が測れる長い定規がでてくるものや、コンパス(方位磁石)がついているものなどがあげられます。

そのなかでも、人気だったのはフラスコ入りタイプ。

一般的には中にはコニャックやウィスキーなど度数の高いアルコールをいれておき、外出時に寒くなったときなどにちょっと一杯・・・。というような使い方だと思われます。
身体を暖めるためばかりではなく、気付け薬のような使い方もされていたのかもしれません。

現代では、飲料用というよりは、ちょっとした小物いれの感覚でお愉しみいただいたほうがよろしいかと思います。小銭までは入りませんが、想い出のアクセサリーをいれてみたり、香水代わりにアロマオイルをしみこませた布をいれてみたりするのはいかがでしょう。また、お札でしたら小さく折りたためば入りますので、緊急用としていれておくのもよいかもしれません。

いずれにしても、「仕掛けステッキ」を持っていることこそが、なんともダンディな気持ちにさせてくれることでしょう。

三分割できるので、小さくなることも使い勝手としては重宝します。教会には杖を持ち込まないことがマナーとされていたようなので、このように小さくなる杖はスマートな紳士には便利なアイテムだったのかもしれません。

英国ではカントリーサイドはもちろん、ロンドン中心部の公園の池などで、頻繁に鴨をみかけます。
生活に密着した野鳥であり、時期となればハンティングの対象となる、ごく身近な鳥。

紋章学においては、敵に追われても泳ぎ、飛び、歩くという多くの方法で身をくらますことができるため、才覚を多く持つ人の象徴とされてきました。

丸い頭部と平らなくちばしのフォルムが流れるように美しく、優雅な気持ちにさせてくれる粋なモチーフです。

長く愛されてきた、風格溢れる仕込みヴィンテージ・ステッキ。
貴方のお手元に、ぜひどうぞ。


◆England
◆推定製造年代:1940~50年代
◆素材:木・金属・樹脂・その他
◆サイズ:全体長さ約89cm(分解すると長さ約33cm以内に収まります)
◆重量:約400g
◆在庫数:1本のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。側面にはアタリが複数箇所ございます。詳細は画像にてご確認ください。
*フラスコを内蔵していることをご留意のうえご使用ください。
*フラスコは口部分にわずかにヒビがみられます。樹脂製ですので、これ以上の広がりはないと思われます。
*ステッキの木部および金属部分はしっかりとしており、とてもよいコンディションだと思います。
*上記ご了承の上、お求めください。


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。


http://toddlowrey.com/?pid=123915786

Todd Lowrey Antiques
by d+A